紫を好むのは変人?欲求不満ってホント?
意外とこの質問は多いです。
「先生、紫を好むのは欲求不満だとか、変人と聞いたことがあります。本当ですか?」
答えは、もちろん違います。
わたしも色彩を学ぶまではそのように思っていたので、紫を欲求不満や変人扱いされても驚きはしないのすが、紫を好きな方に申し訳ないので説明します。
では何故紫が変人扱いされるのでしょうか・・・
その一つには紫は赤と青の両方の特徴を持っています。
赤には即行動、実行、決断を出す、勇猛果敢を発揮させる効果があります。
青には失敗のリスクがないように、計画的に冷静沈着に進ませる効果があります。
赤と青は持っている特徴が両極端なのです。
紫は気持ちが沈んでいるときは、赤の効果が作用し、自己治癒力を上げます。
気持ちが高ぶって荒れているときは、青の効果が作用し、興奮を静めようとします。
したがって紫は、精神状態のバランスを整えてくれる色なのです。
このようなきちんとした説明が飛ばされ、色を面白おかしく書いている記事が多いので、どうも紫が誤解されているようですね。
それから紫は、古来から高貴で高尚な色として、とても大事に扱われていました。
なので、紫の選び方や使い方を間違えると、下品に見えたり派手に見えたりするほど扱いが難しいデリケートな色です。
扱いが非常に難しいところからも「変わった色!」、紫を好む人を「変わった人」という捉え方をされるのでしょう。
究極のおしゃれさんは、紫を素敵に着こなしたいと思っていらっしゃいます。
例えば、男性が紫のネクタイを付けていると、優雅でリッチに見えます。
女性が紫のアクセサリーを付けていると、とてもエレガントに見えます。
紫の効果については、赤紫のワインの話でさらに盛り上がりました。
受講生に、「赤ワインを飲むと、どんな気持ちになる?」と質問すると、「リッチな気持ちになります!」
ポリフェノール効果で、美しくなりそうな気分にもなりますよね。
ワイン色(赤紫)には、リッチな気分や、美しくなるような雰囲気を楽しませてくれます。
紫陽花の薄紫や、ラベンダーには、気持ちをホッと和ませてくれる効果があります。
あなたが好きな紫は、決して変わった色ではなく、とても繊細でデリケートな色なのです。
わたしも紫が大好きです。
生徒も紫が好きになったようです。
色の偏見が無くなると、扱える色が増えるので楽しくなりますよ。
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2014年11月18日 09:06